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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 130,784 字 · 269 頁
しかし茫洋たる支那大陸の曠野のまなか、暗夜ともしびはなく、星辰だけがきらめいている。その星の下で、古代中国人が黙々として、ゆるやかに七斗を履む。暗黒の野の中を、朔風が音もなく過ぎて行く。その姿を心に描いてみるならば、歩法も亦仙術たり得る所以を知ることが出来るであろう。
五帝六甲の法というものもあった。六甲は甲子、甲戌、甲申などの甲の六日を指している。この日に五帝の玉女十真が、天宮より降って我が身中に入ると思念し、その仙身に同化すると観ずることによって、仙を得ようとする法である。瓊宮五帝内思上法とか、霊飛六甲内思通霊上法とかいうような文字が残っているが、皆この五帝六甲の法と同じか、あるいはよく似たものである。文字の国においては、文字がまた仙術の一つの役割を果している。
最後に、胎息の法というものを挙げよう。人間の神経は随意と不随意とに区分されているが、丁度その中間にあるのが、呼吸作用である。呼吸は普段は人間の意志の外に置かれているが、時によって人間の意志によって左右することも出来る。胎息経というものがあって、呼吸の法を述べている。これは平凡無奇のものである。