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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 130,784 字 · 269 頁
三 丹道の真義
今日われわれに知られている丹道は、『周易参同契』、即ち魏伯陽からはじまっている。それで起源は後漢時代である。しかしその要諦が広く受け入れられたのは、それよりもずっとおくれて、北宋の時代に入ってからである。魏伯陽の時代、即ち後漢の末期から、六朝、晋、南北朝、隋、唐にかけての八百年余にわたる長い年代は、まだ秦前漢時代の神仙怪異の思想が、根強く人々の頭に浸み込んでいた時代である。それで丹道も、服丹餌丹のような形而下の方面に発展しがちであった。即ち神菌霊芝を採る方術の一種と見られる方が多かった。丹道のうちで、この種の形而下のものを外丹という。それに対して、『周易参同契』の真髄は、内観的な精神修煉にあるので、その方は内丹と呼ばれている。
三 丹道の真義
丹道の真髄は、魏伯陽の内丹にあるが、その祖書『周易参同契』は、今日のわれわれには、到底近づきがたい難解の書である。露伴先生の解説すら、これを味読することは、なかなか容易ではない。
丹道を曲りなりにも理解しようとするならば、『参同契』に先立つ中国古代の神仙思想及び道教について、一応の概念をもっている必要がある。