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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《二つの(ふたつのじょぶん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,903 字 · 236 頁
「午前夏へ手紙認め、宗教の事云ひやる」「夏に「基督信徒のなぐさめ」送る」「教会前にて新約全書一冊求む。夏に遣はす為なり。午後は亮来り又宗教談」「夜高知教会へ行く」というような節々がつぎつぎと見られる。それと同じ頃には又「現今家族制度の弊など論ず」「楠病院なる楠目氏を訪ふ 手術後経過よしとなり弟君も来れり。芦花生の不如帰の話より現今家族制の弊や宗教の話して帰る」という風に、温順な先生も遂に余りにも悲しい二人の生涯に、批判の眼を開かれたようである。
四月に入って、先生の健康はほぼ快復したので、須崎を引きあげて高知へ帰られた。夏子夫人も一時は大分調子がよく、四月十日貞子の初節句に高知へ帰り、珍しく二泊して「雛の衣桁にかくべき衣」を縫った頃は「帰路片山にて診察受く。大に快しとの事なり」と前途に希望がもてるようであった。しかし五月二十六日の貞子誕生日には、「夏は風邪未だ退かぬ由にて来ず。」そのまま六月に入って病状は悪化の傾向にあったらしい。六月十日「安岡叔母様浜より帰る。夏の熱未ださめず。熱のある際は腹痛もある由。御両上明朝浜へ赴かるゝ由なり。」
先生の日記の中に種崎の「浜」