輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《二つの(ふたつのじょぶん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,903 字 · 236 頁
この時には、もちろん前の場合のような「花見団子」にはならない。後の水滴は、前の水滴のまだ凍り切らない水の部分とくっついて、既に凍った氷の部分の上に拡がってしまうわけである。そうしてそれが凍り切らないうちに、再び次の水滴がとんで来る。そういう風にして、現象が進行してゆくことになる。
こういう場合には、固体の表面は、いつでも水の膜で蔽われて、その膜が順次に凍ってゆくということになる。このようにして出来る氷は、だいたい透明に近い氷、すなわち粗氷になるはずである。前に「凍結時間が衝突間隔よりも長いと粗氷になる」といったのは、この場合のことである。
この粗氷の出来る経過を、モデル的に描いたものが、第7図である。第6図の例と合わすために、零下一〇度まで過冷却した場合についてみよう。(1)零下一〇度まで過冷却した霧粒が固体表面に衝突する (2)衝突した瞬間に八分の一だけ凍る (3)残りの水が凍り切らぬうちに次の霧粒が衝突する (4)零度の水膜がひろがる (5)表面がいつも零度の水膜で蔽われながら凍結が進行する。
「第7図」のキャプション付きの図
第7図
この状態はやはりニセコアンヌプリの観測所で、顕微鏡下に観察され、映画によって更によく撮られた。