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「やまとみんぞく」とはなんぞや
先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選
喜田 貞吉
線上閱讀喜田 貞吉《先住民と差別 喜田貞吉歴史民俗学傑作選(「やまとみんぞく」とはなんぞや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 195,063 字 · 389 頁
かの神武天皇の御製と伝えらるる歌に、「えみしをひとり、百なひと」とあるものも、夷人の勇猛なるその一人に対して、我ら天孫民族の百を以てするの義で、異族たるエミシに対して、天孫民族にヒトの語が用いられているのである。しかるにそのヒトの語がだんだん拡張せられて、先住民なり帰化人なりの、天孫民族に同化融合されて成立した、一般日本民族に対して用いられる事になり、はてはこれに当つるに一般人類を意味する漢字の「人」字が用いられて、遂にはクル、またはコルコロ類似の古語は死語となったが為に、多くの人の中においても、特に皇族より分れ出でたる人こそ真のヒトであるという事から、ここにマヒトの称号が起ったものであろう。
右は八姓の首たる真人の語の由来の説明であるが、それと同じ様に、そのヒトなる語がさらに拡張されて、エミシもまたヒトであり、特に毛が多いが為にケビトと呼ばれる様になっては、これに対して日本民族こそ真の人であるという意味を以て、先住民たる毛人に接触する日本民族が、マヒトと呼ばれる様になったものであろうと思われる。しからばすなわちここにマットとは、ケットに対する一般普通民の義であらねばならぬ。