輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

線上閱讀野村 あらえびす《名曲決定盤(めいきょくけっていばん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 344,837 字 · 680 頁

青空文庫

演奏会の一回こっきりの演奏と違って、これは直ちに比較されるものである。比較しない方がよっぽどどうかしている演奏である。

こう常識論を振り廻すまでもなく、コルトーが二度同じ曲をレコードする以上は、そこに何か恃むところがあり、前のものより後のものが、当然優れていなければならぬ筈ではないだろうか。

が、議論はどうであろうと、多くの人たちは、素人のファンばかりでなく、専門的な音楽の批評家でさえ、しばしば前の吹込みの方に団扇をあげるのはなんのためであろう。そのロマンティックな誇張、劇的な盛り上げ、そして、若々しい弾力、歯切れの良い技巧、そういったものの総計が、内面的に掘り下げて、やや苦渋の色濃くなった、後の『二十四の前奏曲』以上に興味と魅力を感じさせるのであろう。私はその両方に重要性を認めるが、一方だけどうしても捨てなければならないと決った場合は、恐らく古い吹込みの方を蒐集に残して、新しい方を割愛するだろう。

『バラード曲集』は七、八年前の吹込みではあるが、一枚物の『バラード=ト短調』よりは遙かに新しい。この演奏も代表的なもので、コルトーの手堅いテクニックと、その行き届かざるなき叡知が、四張のゴブラン織の絵柄を見せるような荘重さである。