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だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

線上閱讀海野 十三《大宇宙遠征隊(だいうちゅうえんせいたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,967 字 · 109 頁

青空文庫

と、木曾がさいそくした。

「……そんならいうがね。ねえクマちゃん。この月の世界には、生物はすんでいないはずだろう」

「そうさ」

「ところが、この缶詰の空き缶のころがっているところをみると、何者かがこの月にすんでいると考えられるのだ。つまり、この缶詰をあけてたべた奴こそ、月にすんでいるふしぎな生物なんだ」

「気もちがわるくなった」

と、木曾は胸をおさえた。

「クマちゃん。だから、われわれはゆだんはならないよ。こうしているときも、いつどこから不意に、月にすんでいる先住生物におそわれるかもしれない」

「はあ、いよいよ気もちがわるくなった」

「早くひきかえして、みんなにこの空き缶をみせて知らせてやろうじゃないか」

「そうだねえ。だが、ちょっとお待ちよ」

「なにを待てというの」

「いや、ちょっとお待ちよ。三ぶちゃん。君は、ぼくをおどかそうと思って、この月の上に、へんな生物がすんでいるなどといったんだね。わかっているよ」

木曾少年が、急に三郎のことばをうたがいだした。

「あれ、クマちゃん。ぼくは君をおどかすようないじわるじゃないよ。なぜそんなことをいうんだい」

「だって、缶詰というものは、人間が発明したものじゃないか。