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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 264,133 字 · 524 頁
米友はブツブツ言いました。実際、米友の粗雑な頭でさえも、でえだらぼっちの実在を信じきれないのであります。わざわざ眠い眼を擦って、実際有るか無いかわからないものの来襲に備えているということは、かなりばかばかしいものだと思わないではありませんでした。
しかし、米友はいま宮仕えの身であります。ばかばかしいからと言ってそれを主張した日には、また追い出されてしばらくは路頭に迷わねばならないと思って、これまでずいぶん追い出されつけていただけに、多少身にこたえがあるから、ばかばかしいはばかばかしいなりに辛抱して、その油買いにも行き、油差しもしようというものであります。
「油買いに茶買いに、油屋の縁で辷って転んで、油一升こぼした」
と町の子供が、米友が油を買いに出たところを見て囃しました。
米友は、それに取合わないで澄まして歩きました。子供らにとっても大人にとっても、米友が油買いに行く形はおかしいものでありましたろう。
八幡の社を出て米友は三の堀を、廓の中へと行きました。廓を抜けて町の方へ行こうとして、竪町の正念寺の角を曲って二の堀の際を歩いて行くうちに、米友は、