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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 264,133 字 · 524 頁
太田筑前守がそれを抑えないのも気の知れないことだと眼をるものもありました。駒井能登守は主膳の無遠慮な発言を聞いて、やはり沈黙していました。
そうすると神尾主膳は、先程はやや甲走っていた声がようやく落着いて、提灯を枷に使いながら、一人舞台のように主張をはじめてしまいました。
「まさしく何者かがあって、この提灯を夜な夜な天守の上へ掲げて我々を愚弄したものと相見える、奇怪千万のことと申さねばならぬ、この用捨し難き悪戯は、何者の手によって為されたかきっと訊さねばならぬ。しかし、これと言うも末のこと、斯様に我々を愚弄致すものがあるのは、つまり上が悪い、上の風儀が乱れているが故に、下これを侮る、まず以て上の士風から正さねば相成るまい、上に立つ者の風儀が乱れていては、いくらそれぞれの係の者が骨を折ったからとて所詮無益、一向に人のしめしにはならぬ、かえっていよいよ軽侮を加えるのみじゃ、まず以て上流の風儀が肝腎」
と言って神尾主膳は、駒井能登守を尻目にかけるようにしました。これは、いよいよ無遠慮な言い分に相違ないことであります。
上流の士風というようなことを、別人ならぬ神尾主膳の口から聞くことは、淫婦の口から貞操が説かれ、折助の口から仁義が論ぜらるるようなものであるけれど、それにしても、この席で神尾の上流としては、太田筑前