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ようかいげんだん

妖怪玄談

井上 円了

線上閱讀井上 円了《妖怪玄談(ようかいげんだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 29,869 字 · 59 頁

青空文庫

第五節

と。また他の一人、「地所を買い入れんとす。利益ありやいなや」と問えば、「あり」と答えり。その三、四名のもの将来の貧富を問いしに、「いずれも富む」と答え、しかして余もそのうちの一人なれども、もとよりこれを信ぜず。世人のこれを信じて盛んに流行するに至らば、その弊害挙げていうべからず。大方の君子、一日も早くこれが理を究めて、かの迷信者を諭されんことを切望の至りにたえざるなり。

この言にても知らるるごとく、コックリは児女輩の遊戯同様のものにて、近ごろ当府下にて流行の景況を見るに、書生輩の下宿屋に休日の晩には数名相会し、種々さまざまのことを問いかけて一夕の遊戯となし、市中にては往々、歌舞音曲を交えてコックリとともにおどり戯むる等、実に笑うべきの至りならずや。

第五節

余、あらかじめその弊害あるを察し、これを研究して愚民の惑いを解かんと欲し、昨年来各地の報道を請うてその情況を調べ、また自らこれを試みてその原因を考え、このごろようやく、世人のこれを信ずるゆえんを明らかにしたるをもって、ここにその道理を述べて、いささか愚民に諭すところあらんとす。これ、余がこのことをあつめて、『妖怪玄談』