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ようかいげんだん

妖怪玄談

井上 円了

線上閱讀井上 円了《妖怪玄談(ようかいげんだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 29,869 字 · 59 頁

青空文庫

第二節

第二節

この数種の妖怪の原因を解釈するの法、古今大いに異なるところあり。けだし、その異なるところあるは、人の賢愚、時代によりて同じからざるによる。古代の愚民は、万物おのおのその霊ありて奇異の作用を現ずるなりと信じ、あるいは一身重我といいて、一身に二様の我ありて、その一は一方に住止するも、他の一は他方に出入して奇異の作用を現ずるなりと信じて、さらにその原因を問わざるなり。人知ようやく進みて、はじめて万物のほかに一種霊妙の体の別に存するありて、その媒介または感通によりて奇怪の生ずるに至るというも、いまだ物理の規則に照らしてその原因を証明するに至らず。

しかるに今日にありては、物理、化学等の規則に照らしてその証明を与えざるを得ざるゆえんを知り、はじめて普通の道理に基づきて解釈を下すに至る。これを要するに、古今、妖怪を解釈するにおおよそ三時期あり。すなわち、

第一は、万物各体の内に存する他体にその原因を帰すること

第二は、万物各体の外に存する天神にその原因を帰すること

第三は、天地自然の規則にその原因を帰すること

これなり。この第三時期の解釈法によりて定むるところの原因にまた三種あり。