輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
線上閱讀吉野 作造《憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず(けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 85,839 字 · 169 頁
しかしこの種の論者は、君主の大権なるものは、立憲国においては初めから各種の制限を受けて居るものであるという事を心付かざる人々である。制限という言葉を使えばこそ世人はとかくこれを気にするのであるけれども、これに代うるに「道」という文字を使ったならばどうか。即ち立憲政治は我儘勝手なる政治にあらず、「道」を以て国家を治むるの政治であるとすれば、「道」は即ち主権の自由行動に対する一種の制限ではないか。しかしてこのいわゆる「道」は法律上にも政治上にも現われ、換言すれば君主の大権は法律上並びに政治上共に各種の制限を受くるのが立憲諸国の通例である。もっとも憲法学者中には憲法による君主大権の制限は自ら自己の行動に加うる制限なるが故に、これを法律上厳格に制限と称すべきものではないと論ずるものもあるから、暫くこの種の理論に譲歩して法律上君主の大権は絶対無制限であるとして置こう。しかし一転して政治上においては如何というに、この方面においては各般の制限を受けて居ることは疑いはない。君主の大権がこの種の制限を受けて居ると否とが実に立憲専制の別るるところであって、いわゆる憲法的諸制度なるものは実に君主大権の制限を目的とする政治的設備に外ならないのである。