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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,353 字 · 371 頁
一面、岐阜の方の動きを見ると、藤吉郎の献策が用いられた結果か、いわゆる隣交遠計の方針が、その外交に活溌にあらわれだしていた。
甲州武田は、常に、織田家にとって、背すじの寒い脅威だったが、その武田家と縁談が結ばれて、信玄の第四子勝頼へ、信長の女が近く嫁ぐことに運ばれていた。
嫁君は、芳紀十四、国色無双な佳人とは聞えているが、ほんとは信長の生みの子ではなく、家臣遠山内匠の室から養女としたものだった。
が、婚儀の後、信玄には、いたく気に入ったらしかった。勝頼との間に、信勝を生んだ。
織田家は北境の守りにしばらく安堵を保った。けれど、その嫁君は、信勝を生むと産褥熱で死んだ。
信長はまた、嫡男の信忠に、信玄の第六女を娶って、両国のくさびを弛めまいと努めた。
なお。
三河の松平元康――徳川氏と改称して同時に名も家康と改めた彼の許へも、婚約をすすめて、軍事的な盟約を、さらに親族的な結びで強めた。
その婚約の成立した時、家康の長男竹千代九歳、信長の女もわずか九歳だった。
近江のお屋形といわれる佐々木六角の一族とも、婚約政策がむすばれた。――で、岐阜城はここ両三年、ほとんど、祝い事で忙しかった。