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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 197,228 字 · 394 頁
鞠
しかし秀吉が馬をよせて鞍上にまたがると、みなぴたりと黙っていた。
伊吹のうえに夕月を見ながら、秀吉は長浜城へ帰った。もちろん佐吉もその日から彼のうしろに従っていた。
後の石田三成――佐吉少年は、そも、この夕方、どんな志を生涯のゆくてに夢みていたろうか。
秀吉が目をつけたところは、彼の機転を見て、その才能に期したのであるが、やがて卵殻を割った雛鳳は、見事、それを裏切らなかった。
鞠
一年のうちに幾つという城国がぞくぞく滅亡し去った。
新人が立ち、旧人は趁われ、旧い機構は、局部的に壊されてゆく。そしてまた局部的に、新しい城国が建ち、文化が創められて来た。
所詮――
こうなってはもう天下の動乱は行くところまで行くしかない。
そして容易に安定の見えない風雲裡の歳月は、決して人に腿の肉の肥えるほどな暇は与えなかった。
長浜の城へ、令が下った。
もちろん信長からで、越前へ――の再征令であった。
出陣の目的は。
反信長勢力の壊滅にある。
越前はつい先年、そこの朝倉一族をほろぼして、とうに彼の統業圏内におかれていたはずであるが、一年ともたなかった。
戦後政策の失敗から、領民のあいだに不平が勃発し――またそれを煽動するものもあって、たちまち新占領地の地盤はくつがえされ、ここにも一揆の火、かしこにも一揆の火があがり、全面的