輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
線上閱讀梅崎 春生《狂い凧(くるいだこ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 111,430 字 · 226 頁
たとえば肋骨がうしろに引っ込むとか、胸椎が歪んだら腰椎が反対側に歪むとかね。おれの脇腹の上がふくらんで圧迫感があるのは、そのせいなんだ」
「不正を皆して合理化しようというわけだね」
ほぼ私は了解した。
「役所の汚職を、役人どもが皆でかばい合うようなもんだね。医長がそう言ったのか」
栄介はうなずいた。
「するとその脂肪腫も、何かそれと関係あるのかい?」
「いや。これは偶然だろう。おれもそう思っている。たまたま皮下に脂肪がたまっただけなんだ。おい。そこにブランデーが入っているだろう」
ベッドテーブルの下の扉を指し、栄介はやや陰欝に命令した。
「それを出して呉れ」
「飲んでもいいのかい?」
一番奥にかくされていた洋酒瓶を、私は引っぱり出してやった。
「骨に響きやしないか」
「大丈夫だよ。腰筋の炎症はおさまったんだからな」
茶碗に注いで、半分ほど飲んだ。
「脂肪腫というのは、遺伝するものかな」
「なぜ? 城介君にも、そんなのがあったのか」
「いや。城介じゃない。父方の伯父だ」
栄介はむせてせきこんだ。体がベッドの上で、はずみをつけて動いた。
「おやじの兄なんだがね。若い時からいつも首のつけ根のところに、ふくらみをこさえては手術し、またふくらませていた。