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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁

青空文庫

、それからの偏差として、編入され得る構造を事実上持っているのであり、而も単に構造上そうあるばかりではなく、これ等の諸対立が歴史の展開に従ってこの二列の哲学イデオロギーにまで愈々顕著に集約されて行くのが現在の事実なのである。吾々は今、この現実の事実の命じる処に従って、この事実自身を抽象するまでである。だから、古来凡ゆる哲学は観念論であるか唯物論かである、という言葉は、決して乱暴な分類に基いた放言なのではない。――このようなものが哲学の一般的な構造と運動形態とである。このような統一的な一般性は併し、哲学をイデオロギーとして規定したればこそ初めて見出されることが出来たということを、忘れてはならぬ。

(場合によっては、哲学の発生と根柢づけの順序を、前とは逆に、論理学――存在論――世界観とする必要が事実生じて来るだろう。即ち世界観が、ではなくて却って論理学が、哲学の構造上及び歴史上の出発点でなければならぬような場合が、特に哲学の歴史が老いれば老いる程、多くなるのは事実である。併し哲学がイデオロギーである限り――そして茲でも亦イデオロギーとしての資格が有効に作用するのを見よ――逆のこの順序は今まで云った一般的な構造と運動形態とではあり得ない。