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つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 335,908 字 · 669 頁

青空文庫

花園、動物園、図書館

そうして首には珠をかけていた。

彼らには階級が四つあった。主族、僧族、貴族、庶民。……そうしてその下に奴婢族があったが、これは全然他人種であった。

主族は領主の一族で、名の下に「主」の字をつけていた。大物主、八雲主、上野主、石上主、こんな塩梅につけていた。僧族は文字通り僧侶の一族で、主族に次いで威張っていた。そうして祭祀を掌った。貴族も文字通り貴族であって、主族の下に政治をとり、また武備に従事した。すなわち政治家と武人との族で、僧族に次いで威張っていた。

さて庶民は庶民であって、兵士となって戦争をしたり、農工商に従事して、生産の業にたずさわったりした。また奴婢族は奴隷であった。

奴婢族をぬかした四階級の人は、ある一つの思想のもとに、渾然と融和されていた。一口に云うと「高踏主義」であった。彼らの何よりも嫌うことは、「醜」であり「不調和」であり「野卑」であり「苦痛」であった。

彼らの最も好むところは「古典的の芸術」であった。絵画、音楽、建築、彫刻、演劇、舞踊の方面では、上は主族から下は庶民まで、いずれも立派な天才であった。

彼らは香水、催悦薬、宝石等に関しては、驚くほどの知識を持っていた。