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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁
込めませぬ。それゆえに、人の死したるときは火の滅したると同様であるのに、死後霊魂なお存すというがごときは、火の滅したる後なお火存すというようなるものにて、狂人の寝言に近いなどと評します。拙者はあえてかくのごとき浅見者を相手として、あくまで争うつもりにあらざれば、しばらくその言に従い、人の死すると火の滅するとは同様なりとするも、火のひとたび生ずるには、必ずこれをして生ぜしむる原因があるに相違ない。またその滅するも、滅せしむる原因がありましょう。すでに原因によりて生滅する以上は、他日これと同様の原因に会すれば、また同様の火の再現する道理であります。これと同じく人の死も、他日これをして復活せしむる原因に会すれば、再起する道理ではありませぬか。また唯物論者は、肉体の構造組織がそのよろしきを得たる場合に精神の作用を現じ、その組織に多少の損所を生じたる場合に精神作用を失うわけである。しかるに、死後精神再び生ずるとなすときは、同一の構造組織の再び生ずるわけなるも、かくのごとき場合、決してあるべからず等と申します。
されども第一に、将来無限の時間の間に、無限の世界において、無限の変化ある以上は、同一の構造組織を組み立つる機会は、決してなしと断言はできませぬ。