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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁

青空文庫

第二〇回 精神的原因によりて生死輪廻すること

かくして、人の精神が無意識より起こりて肉体を組織せるに至りし以上は、再び内外の事情によりて死滅に帰するは、あたかも草が霜雪のために枯死したると同様であります。ゆえに、他日再び物質の上に働きて、再現するときがあることは疑われませぬ。かく申したならば、唯物論者は、「人の死するときは精神の根までみな朽ち去るものなれば、復活の見込みなし」といいましょうが、精神の根は宇宙の大勢力の中に存することなれば、決して死滅に帰せしむることのできる道理は万々ありませぬ。これらの点をよくよく考えきたらば、霊魂不滅はもちろん、仏教のいわゆる三界流転、六道輪廻ですらも、いくぶんか分かるようになりましょう。

第二〇回 精神的原因によりて生死輪廻すること

さて、霊魂不滅論をだんだん進めてここに至れば、仏教の三界流転、六道輪廻説をも弁明せねばならぬことになりました。唯物論者はいうまでもなく、仏教家の一部の人は自らこの輪廻説を疑い、世間に対して喋々することをはばかるものがありますが、因果説を推し立てて行けば、必ず輪廻を説かねばなりませぬ。ただ、学理上よりこれを説くと、従来民間にて唱えきたれるものとは、大体は変わらざるも、細かい点に至りていくぶんか相違するところができます。