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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁
その世界は生々滅々、変々化々してやまざるをもって、これを生滅界と申します。よって、真如の体は水の静かなるがごとく、生滅の世界は波の起伏して一様ならざるがごとく、その波ひとたびしずまれば、本来の真如に帰するはずなれども、因果および習慣の規則に従い、ひとたび生じたる波動は永く継続せんとする性ある上に、われわれがさらにこれに動勢を加え、ついに生滅界に永く浮沈せざるを得ざるようになり、三界六道の間に窮まりなく流転するに至ると説くのが、仏教の輪廻説であります。もとより仏教の目的は、生滅界を脱して真如界に入るにあれども、もし一飛びにここに達することあたわずとすれば、永く三界六道の間に出没して無数の山河を跋渉し、無数の風月を眺望するも、また一興ではありますまいか。もっとも、人間界よりだんだん下界に沈淪するは迷惑なれども、上界に昇進することは、日本見物や西洋見物よりも、はるかに勝りておもしろかろうかと察します。かく申すと、仏教の本旨には背くけれども、もし、いよいよ上界に昇進することが明らかに分かるなら、極楽へ参る前に、せめて二、三界を見物してみたいことはありませぬか。