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しぜんかいのきょぎ
進化と人生(下)
丘 浅次郎
線上閱讀丘 浅次郎《進化と人生(下)(しぜんかいのきょぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 55,568 字 · 109 頁
その他英国には民種改善教育協会というものもできて、これからはやや通俗的に書いた雑誌を発行して、民種改善学に関する知識を普及することをつとめている。ドイツでは近来人種の衛生ということをやかましく唱えるようになったが、これも民種改善とほぼ同じ意味の語である。ゴルトンは今年一月十七日に日本流の勘定にすると九十歳の高齢で死んだが、その遺言によって、ロンドン大学に民種改善学の講座が新たに設けられたということである。かような次第で、民種改善という学問はきわめて新しいにかかわらず非常な速力で評判が高くなり、近ごろは多少流行的に盛んに唱えられているが、今日東京で流行する縞柄が数ヵ月の後にはへんぴな地方へも流行しおよぶごとくに、西洋でやかましく唱えられる学説が、数年遅れて日本で隆盛をきわめることは従来の例によっても確かであるゆえ、おそらく民種改善学もここ一、二年の間には、わが国でも急に盛んに唱えられ、どの雑誌を見ても、かならず一つや二つのこの学に関する論文を見るときがくるであろう。しかして従来の例によると、わが国ではいかなる学説でも盛んに流行する間は、だれもかれもこれを唱えるが、半年か一年の後には全くこれを忘れて顧みるものもなくなるのが規則のごとくであるが、その原因をたずねると、一は国民性のしからしむるところで、とうてい