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おりべというとうき
魯山人陶説
北大路 魯山人
線上閱讀北大路 魯山人《魯山人陶説(おりべというとうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 62,241 字 · 127 頁
信楽水指
これは千年の事実が明々白々に証明している事実だ。だから黄瀬戸の黄色の良さと言うもの、よしその原料釉が科学的に生まれ出たとしても、我等の好尚する黄瀬戸が再現する訳にはゆかないのである。三、四百年前の時代とその時代の作人が今は得られないからである。松花堂の残墨をもって鉄斎翁が描いた絵も墨色は鉄斎の色だ。松花堂の色は出ていない。この意味で大雅の用いた墨を仮りに横山大観が用いたとしても、大雅の色の出ようはずはない。大観の色が出るばかりである。表われるものは墨の色ではなくて人の色なのだ。この消息に顕現するものが即ち芸術である。さればこの茶入れに見る黄色も、万円の伯菴茶碗の黄色も、それは三百年前の色であり、作人の色なのである。後日またと得られない特色なのだ。即ち珍重に価いする所以であるとしたい。(昭和十年)
信楽水指
人間が野心を持たないで、無心で物を造るとき、その作品は嫌味がない。
これと反対に、つまらない人間に限って、あさはかな了見で計画的に造る作品は、ピントがはずれているのみならず、卑しく嫌味で見られない。本物の良さは、天真に近い。
天真な作なればこそ、ごてごてしているようでも、伊賀、信楽の良いものはよく見られるのだ。