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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
線上閱讀佐々木 邦《ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 頁
そうして註文は見合せて来たね?」
「否、一も二もなく深ゴムということにして尻尾を捲いて逃げて来た。ところがその翌日のことだ。母の眼鏡の度が合わなくなったと言うから、僕が出た序に眼鏡屋へ寄ったと思い給え。『これより一二度強いのと入れ替えて貰いたいが』と頼むと、番頭は玉を検めてから仮枠に老眼鏡を箝めて、『これくらいでは如何でしょうか? 一寸お掛けになって御覧下さい』と又来たね。僕の眼鏡だと確信している。それが靴屋と昨日の今日だったからね。僕はイヨ/\最早青年を諦めた」
「当然さ。しかし迷いが晴れて宜かったよ。毎日のように顔を合せていると分らないが、純然たる第三者が見ると君もこれで最早相応の年輩なんだね。そこで僕はもう一遍君に勧めるが……」
「学校は御免だよ。時間で縛られる商売は迚も僕のようなものには勤まらない。推薦者の君に迷惑をかけるばかりだ。しかし僕も青年じゃないと相場が定った以上は斯うしちゃいられない。イヨ/\やるよ」
「何をやるんだい?」
「何だか分らないが、兎に角やる」
「到頭隠居から苦情が出たんだね?」
「否、子を見ること親に若かずで、親父は決して僕に就職を勧めない。