輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
チェーホフのたんぺんについて
カシタンカ・ねむい 他七篇
神西 清
線上閱讀神西 清《カシタンカ・ねむい 他七篇(チェーホフのたんぺんについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 46,418 字 · 92 頁
退屈だ退屈だとこぼしている。つまり今度は、サガレン・マニヤならぬ飢饉マニヤに取り憑かれて、そわそわしだしたのだ。ところで小説『妻』は、できあがってみると結局、善意という亡霊が飢饉という現実の前でまごついたり幻滅したり腹を立てたりする滑稽小説になってしまった。それが活字になったあとで(綜合雑誌『北方通報』九二年正月号)、チェーホフは前もって書かれたこの自画像の正確さを確かめるべく、わざわざ現地へ出かけたのである。少なくも結果はそうなった。
トルストイは有名な『飢饉論』や『怖るべき問題』などの論文を書いて世論に訴え、コロレンコも現地報告『凶作の年に』を著わして、ナロードニキー陣営最後のホープとしての輿望に答えた。ところがチェーホフは、スヴォーリンから何べんも催促されながら、結局一行のルポルタージュも書いていない。彼自身の弁明によると、――二十回も書き出したのだが、その都度そらぞらしくなって投げだした。結局ぼくは君(スヴォーリン)と一緒に漫然と旅行して、漫然とピローグを食べただけのことらしい。但しあのピローグはうまかったね、ということに落着くらしいのである。