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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
線上閱讀斎藤 茂吉《万葉秀歌(まんようしゅうか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,820 字 · 427 頁
海原の道遠みかも月読の明すくなき夜はふけにつつ 〔巻七・一〇七五〕 作者不詳
作者不詳、海岸にいて、夜更にのぼった月を見ると、光が清明でなく幾らか霞んでいるように見える。それをば、海上遙かなために、月も能く光らないと云うように、作者が感じたから、斯ういう表現を取ったものであろう。巻三(二九〇)に、「倉橋の山を高みか夜ごもりに出で来る月の光ともしき」とあるのも全体が似て居るが、この巻七の歌の方が、何となく稚く素朴に出来ている。それだけ常識的でなく、却って深みを添えているのだが、常識的には理窟に合わぬところがあると見えて、解釈上の異見もあったのである。
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痛足河河浪立ちぬ巻目の由槻が岳に雲居立てるらし 〔巻七・一〇八七〕 柿本人麿歌集
柿本人麿歌集にある歌で、詠雲の中に収められている。痛足河は、大和磯城郡纏向村にあり、纏向山(巻向山)と三輪山との間に源を発し、西流している川で今は巻向川と云っているが、当時は痛足川とも云っただろう。近くに穴師(痛足)の里がある。由槻が岳は巻向山の高い一峰だというのが大体間違ない。一首の意は、痛足河に河浪が強く立っている。