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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
線上閱讀斎藤 茂吉《万葉秀歌(まんようしゅうか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,820 字 · 427 頁
「君が家の黄葉の早く落りにしは時雨の雨に沾れにけらしも」(巻十・二二一七)という歌があるが平板でこの歌のように直接的なずばりとしたところがない。また「霍公鳥しぬぬに沾れて」(同・一九七七)等の例もあり人間以外の沾れた用例の一つである。結句の「色づきにけり」というのは集中になかなか例も多く、「時雨の雨間なくし零れば真木の葉もあらそひかねて色づきにけり」(同・二一九六)もその一例である。
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大坂を吾が越え来れば二上にもみぢ葉流る時雨零りつつ 〔巻十・二一八五〕 作者不詳
大坂は大和北葛城郡下田村で、大和から河内へ越える坂になっている。二上山が南にあるから、この坂を越えてゆくと、二上山辺の黄葉が時雨に散っている光景が見えたのである。「もみぢ葉ながる」の「ながる」は水の流ると同じ語原で、流動することだから、水のほかに、「沫雪ながる」というように雪の降るのにも使っている。併し、水の流るるように、幾らか横ざまに斜に降る意があるのであろう。「天の時雨の流らふ見れば」(巻一・八二)、「ながらふるつま吹く風の」(同・五九)を見ても、雨・風にナガルの語を使っていることが分かる。