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まんようしゅうか
万葉秀歌
斎藤 茂吉
線上閱讀斎藤 茂吉《万葉秀歌(まんようしゅうか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,820 字 · 427 頁
(巻十・一九九五)等は、同じような発想の為方の歌として味うことが出来る。心持が稍間接だが、先ず万葉の歌の一体として珍重していいだろう。なお、「外目にも君が光儀を見てばこそ吾が恋やまめ命死なずは」(巻十二・二八八三)があり、「わが恋やまめ」という句が入って居る。
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能登の海に釣する海人の漁火の光にい往く月待ちがてり 〔巻十二・三一六九〕 作者不詳
まだ月も出ず暗いので、能登の海に釣している海人の漁火の光を頼りにして歩いて行く、月の出を待ちながら、というので、やはり相聞の気持の歌であろう。男が通ってゆく時の或時の逢遭を詠んだものと解釈していいだろうが、比較的独詠的な分子がある。「光に」の「に」という助詞は此歌の場合には注意していいもので、「み空ゆく月の光にただ一目あひ見し人し夢にし見ゆる」(巻四・七一〇)、「玉だれの小簾の隙に入りかよひ来ね」(巻十一・二三六四)、「清き月夜に見れど飽かぬかも」(巻二十・四四五三)、「夜のいとまに摘める芹これ」(同・四四五五)等の「に」と同系統のもので色調の稍ちがうものである。なお、「夕闇は道たづたづし月待ちて往かせ吾背子その間にも見む」