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ちゅうせいのぶんがくでんとう
中世の文学伝統
風巻 景次郎
線上閱讀風巻 景次郎《中世の文学伝統(ちゅうせいのぶんがくでんとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 115,977 字 · 230 頁
と家集『拾遺愚草』とがそれである。
建保四年二月に自歌二百首をえらんで、『百番自歌合』をつくった。これは『続群書類従』和歌部に収められている。そのために、年来の歌稿全体に眼を通したので、それを分類整理して家集『拾遺愚草』三巻を清書した。上巻の終に成立の由来を認め、建保四年三月十八日に書いたと記している。
註 これまで触れてきた新古今時代の有名な歌人中、慈円の『拾玉集』・良経の『秋篠月清集』・俊成の『長秋詠藻』・西行の『山家集』・定家の『拾遺愚草』・家隆の『壬二集』を六家集といい、江戸時代の刊本もあり、『続国歌大観』『国歌大系』にも入っているが、中でも『拾遺愚草』は佐佐木博士校訂の岩波文庫本がよい。近くは改造文庫にも加えられた。
こうした気持ちになって行ったので、後鳥羽院も『御口伝』のうちに、定家は左右なき者だが、数寄ということを知らぬから、真面目一途で駄目だということを記しとどめられたことは前に一度触れた通りで、こうした院の御心と定家の強情な芸人気質とが、次第に勘当というような破局を醸成するようになっていったのである。
だから定家はこの頃になると、若いときとは考えも変ったし、歌を見る眼も変って来た。