輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
アラスカのひょうが
中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河(アラスカのひょうが)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 122,039 字 · 248 頁
色ばかりでなく、その肌ざわりも、ぜんたいの感じも、これはまったく古備前である。もっともひょっとすると、この熔岩は、古備前そのものかもしれない。あの種の陶器は、たぶん千度前後くらいの温度で焼かれるのであろうが、マウナ・ロアの熔岩は、融点の低い点が特徴で、熔岩池の融けた熔岩の温度を測った多数の測定結果は、八百六十度から千百七十度の範囲内であった。それで温度は、両者ほとんど等しいと見てよい。
備前焼の色が、何で出るかは知らないが、鉄分がおもな役割をしているのではないかと思う。マウナ・ロアの熔岩は、鉄分をたくさん含んでいて、酸化鉄として十一パーセントもある。酸化鉄には、第一と第二と両者あって、一方は黒錆であり、他は赤錆、すなわちべにがらである。熔岩が冷えてかたまる時に、冷却速度その他の条件によって、黒錆とべにがらとの比率がちがってくる。もっともたいていの場合は、黒錆のほうが多いので、パホエホエは、だいたい黒い色をしている。しかし安山岩系のものと、玄武岩系のものとでは、べにがらのパーセントが二倍近くもちがう。それで同じ黒といってもちがった色になるわけである。