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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 130,784 字 · 269 頁
に出た如是閑先生の批評兼随想である。その中で、神仙道のことについては「ミイラ取りがミイラになりそうなところまで行っている」という意味の言葉があったが、正にそのとおりであって、一時本当にミイラになりそうなところまで行ったのである。女房が「あなた本当に露伴に凝っちゃったわね」と心配したくらいであったが、もう大丈夫である。小林秀雄の言を借りれば、狐はもう落ちてしまったわけである。もっとも私の力では、それくらいにしなければ、あの『仙書参同契』をもみほごすことは出来なかったのである。碁や玉突に凝ったと思えば、三月ぐらいつぶしても、まあかんべんして貰えるだろうと、有利に解釈している。
あまりひどく凝るのは、もちろんよろしくないが、何といってもわれわれの本来の教養は、中国の文化を母体にもっているので、その大切な要素の一つである神仙思想について、一応の知識をもっていることは、差しつかえのないことと思っている。実は最近紐育の湯川さんのところから手紙が来て、『日本のこころ』の読後感の中に、湯川さんも若い頃から老荘の思想に興味をもっていたことが書いてあったので、大いに驚いた。