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ぶっきょうじんせいとくほん

仏教人生読本

岡本 かの子

線上閱讀岡本 かの子《仏教人生読本(ぶっきょうじんせいとくほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 124,886 字 · 246 頁

青空文庫

理法そのものの罪ではありません。

因・縁・果の理というのはどういうことかと言いますと、例えば、私のテーブルの上に電気スタンドがあります。今は昼間なので灯は点っていませんが、電球の口元まで電気が来ているのは確かであります。この電気が因です。次に、夕方になって暗くなりましたので私はスイッチを捻ります。この捻ることが縁であります。すると電球に灯が点ってテーブルの上を照らします。これが果です。

因・縁・果、これをさらに詳しく言えば、原因になるものと、援助するものと、この二つが協力、和合してはじめて、結果を生じます。世の中にありとあらゆるもの何一つとして、この理に外れたものはありません。そしてこの三つのもののどれか一つ欠けても他の二つはバラバラになります。私のテーブルの上の電気スタンドの場合にしますと、もしスタンドに、停電かなんかで、因の電気が来ていなければ、私がいくら骨折って縁にスイッチを捻りましても灯が点るという結果が出て来ません。また、いくら因の電気が溢れるほどスタンドの口元まで来ていましても、私が知らん顔をして縁のスイッチを捻らなければ、永久に灯は点りません。