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はいじんぶそん

俳人蕪村

正岡 子規

線上閱讀正岡 子規《俳人蕪村(はいじんぶそん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 26,831 字 · 54 頁

青空文庫

いずれにもせよ、今まで俳句界に入らざりし古語を手に従って拈出したるは蕪村の力なり。ただ漢語を用い、いたずらに佶屈の句を作り、もって蕪村の真髄を得たりとなすもの、いまだ他の半面を解せざるべし。

(三)俗語 の最俗なるものを用い初めたるもまた蕪村なり。元禄時代に雅語、俗語相半ばせし俳句も、享保以後無学無識の徒に翫弄せらるるに至って雅語ようやく消滅し俗語ますます用いられ、意匠の野卑と相待って純然たる俗俳句となり了れり、されどその俗語も必ずしも好んで俗語を用いしにあらで、雅語を解せざるがため知らず知らず卑近に流れたるもの、ゆえに彼らが用いる俗語は俗語中のなるべく古に近きを択みたりとおぼしく、俗中の俗なる日常の話語に至りてはもとより用いざりしのみならず、彼らなおこれを俗として排斥したり。檀林派の作者といえどもその意匠句法の滑稽突梯なるにかかわらず、またこの俗語中の俗語を用いたるものを見ず。蕉門も檀林も其嵐派も支麦派も用いるに難んじたる極端の俗語を取って平気に俳句中に※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)入したる蕪村の技倆は実に測るべからざるものあり。