輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
線上閱讀倉田 百三《出家とその弟子(しゅっけとそのでし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,812 字 · 248 頁
つらかったでしょう。
かえで 京へ来てからは毎日こき使われました。三味線や歌を習わせられました。よく覚わらないので撥でたたかれました。お稽古の暇には用使いから、お掃除から、使わねば損のように皆が追い使いました。私はいっそ死んでしまおうと思った事もありました。
唯円 そうまで思い詰めましたか。
かえで えゝ。お皿を一枚こわしたと言って、ひどく、しつこくしかるのですもの。犬だの、青猿だのとののしるのですもの。それでも私は黙ってお庭のお掃除をしました。でも口ごたえでもしょうものなら、それこそたいへんな目にあうのですからね。私はちり取りを持ってごみ捨てに川原に出ました。そして川の水の流れるのを見て立ちつくしました。その時私は死んでしまおうかと思いました。
唯円 ほんとにねえ。
かえで ねえさんがいてくださらなかったら、私はきっとあのころ死んでいたでしょう。
唯円 浅香さんはよくしてくれましたか。
かえで えゝ。影になり、日向になり、私をかぼうてくださいました。(間)私より小さい人が新しく来てからは私は少しはらくになりました。けれど今度はいやないやな事を強いられました。