輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しゅっけとそのでし

出家とその弟子

倉田 百三

線上閱讀倉田 百三《出家とその弟子(しゅっけとそのでし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,812 字 · 248 頁

青空文庫

お上の御勘気で御流罪にならせられてからこのかたの御辛苦というものは、とても言葉には尽くせぬほどでございます。

良寛 あなたはそのころから片時離れずお供あそばしていらっしゃるのですからね。

慈円 私は死ぬまでお師匠様に従います。京にいるころから受けたおんいつくしみを思えば私はどんなに苦しくても離れる気にはなられません。

良寛 ごもっともでございます。(間)私は比叡山と奈良の僧侶たちが憎くなります。かほどの尊い聖人様をなぜあしざまに讒訴したのでございましょう。あのころの京での騒動のほども忍ばれます。

慈円 あのころの事を思えばたまらなくなります。偉いお弟子たちはあるいは打ち首、あるいは流罪になられました。どんなに多くの愛し合っている人々が別れ別れになった事でしょう。今でも私は忘れられませぬのはお師匠様が法然様とお別れなされた時の事でございます。

良寛 さぞお嘆きなされた事でございましょうねえ。

慈円 それは深く愛し合っていられましたからね。お師匠様が小松谷の禅室にお暇乞いにいらした時法然様は文机の前にすわって念仏していられました。お師匠様は声をあげて御落涙なされましたよ。