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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁

青空文庫

行け」

けげんそうに帰っていったのと入れ違いに、また若い顔が現われました。

「おまえも書生だな」

「さようでござります」

「親は男親がすきか、母親がすきか」

「は……?」

「よしよし。もう帰れ」

不思議そうに首をかしげて降りていったあとから、ことことと足音が近づきました。軽いその足音を聞いたばかりで、あげもしないのです。

「よし、わかった。下男だな。来んでもいい。かえれ」

入れ違いに重い足音が近づくと、代脈らしい男の顔が現われました。ちらりとその顔を見たばかりです。

「よし。おまえにも用はない。早く行け。あとはふたりずつ来るよう言いつけろ」

これもけげんそうに帰ったあとから、陸尺たちがふたり現われました。ふん、といったきり、ききもしないのです。入れ違いにあがってきたのは、ふたりの女中でした。

「おまえ、すきだろう。伝六、何かきいてみな」

「へ……?」

「おふたりとも、なかなかご器量よしだ。もののはずみで、どんなことにならねえともかぎらねえ。ききたいことがあったら、尋ねてみろといってるんだよ」

「はずかしいや……」

「がらかい!――よし、よし、ご苦労さまでした。もう用はありませぬ。