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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁

青空文庫

銅像のように大きい少年と、孫ぐらいの大きさしかない大隅とが、繁みの間に寝そべって対談している有様は、珍中の珍というより外になかった。

「武夫君、君が僕に委ねた質問は半分はとけ、半分は今もとけないのだよ。一年前、この沖へ来た外国船というのは、シュワルツコッフ博士がアルゼンチンから帰り道の寄港であって、辻川博士と同じ研究をしているので、連絡をしにやって来たというわけだ。それから、去年から赤蜻蛉の出ようが遅くなり、この飛んでいる方向がすこし違ったわけは、近頃この地球上に起っている異常気象と関連しているものと思われるものであって、要するにこの地球上に近年異変が起っているという事を指摘すれば足りるのだ」

「するとこれは、やはりあの白幽霊ウラゴーゴルと関係があるんでしょうね」

「僕もそう思う。あのウラゴーゴルというのは、要するに他の遊星に住んでいる生物だと思うよ。あれは一種のアミーバーから成長した高等動物だと思えばいい。あのウラゴーゴルが、なにかこの地球に働きかけているせいだと思うよ」

「それに違いありませんよ。辻川博士は以前からあれと交際していたのですね」

「うん、そうなんだろう。