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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁
まさかこの仁王さまの二倍もあるような巨人を、飛行機に同乗させるわけにもゆかない。そこで直ぐ引返すから待っているようにと云い置いて、大隅学士は破れ洋服のまま機上の人となった。
通信用の飛行機だから、すこぶる快速であった。大隅学士は久しぶりでのんびりした気持となり、青畳を敷いたような遥かな下界の美しさに酔っている間もなく、搭乗機は三時間のちに天文台のある東京郊外三鷹村に無事着陸した。
大隅はあつく礼を云って、飛行士に別れた。そして天文台の正面の方へテクテクと歩いてゆくと向うから白髪童顔の老紳士が近づいてきて、彼の方に手をあげてしきりと合図をするではないか。誰だろう?
「おおこれは河内先生。ああ恩師河内先生だッ」
大隅理学士は、大学時代に厄介をかけた恩師に何年ぶりかで出会った。
「オイ、君は素晴らしい人気者になったじゃないか」
「えッ。先生、それはなんのことです」
「いやウラゴーゴル星のことだよ。それからあの矢追村の異常成長現象のことだよ。君はその発見者として、本年度の科学賞を受けることになるだろう。いや、おめでとう」
「いえ先生、そんな大したことではないのです。