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ちきゅうとうなん

地球盗難

海野 十三

線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁

青空文庫

それはさて置き、それから三日ほど経った後のこと、大隅学士のところへ三鷹村の天文台から至急報の電話がかかって来た。

彼は急いで電話口に出てみた。

相手は、この前行ったとき馴染になった無線係の菅井という理学士だった。

「モシモシ大隅さんですか。こっちは天文台ですが、例のウラゴーゴル星への電話がまた通じましたから、すぐいらっしゃいませんか」

「えッ、ウラゴーゴルが、また出ましたか。そうですか。それは有難い。すぐ参りますから……」

大隅は雀躍りして喜んだ。いよいよ問題の解ける機会が来た。佐々砲弾が出てくれるなら、よもや話の分らぬことはあるまい。

彼は通りがかりの37年型の自動車を呼びとめると、すぐに近郊三鷹村へ急行してくれるように頼んだ、

「どうです。ウラゴーゴルが出ましたか」

大隅は天文台の無線室へとびこむなり、それを訊いた。

「ええ出ることは出るのですが……」

と、菅井氏がちょっと気の毒そうな顔をした。

「えッ、どうしたのです。出ることは出るがどうしたというのです」

「――まあ聴いてごらんなさい。相手は佐々砲弾氏が出ます」

菅井研究員の不審な言葉に疑惑をもちながら、大隅は受話器を頭にかけた。