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ちきゅうとうなん
地球盗難
海野 十三
線上閱讀海野 十三《地球盗難(ちきゅうとうなん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,072 字 · 168 頁
彼は一階から外に出ようとしたが、扉には鍵がかかっていた。これでは外に出られない。困ったものだと次の方針を考えているとき、ゆくりなくも、そこに地階に下りる階段が開いているのに気がついた。
大隅学士は、階段をソロソロと下りていった。その結果、先刻辻川博士たちが佐々砲弾を引きずるようにして通った地下道に出ることが出来た。
「ああ、これは壮観だ!」道を見透かしてみると、どうやら三人の足跡がついている様子であった。彼は勇躍して地下道をズンズン進んでいった。
やがて、広いホールに出た。
「おお、倉庫らしいものが並んでいるナ」
大隅は倉庫らしい戸口をズッと見廻した。すると、倉庫は、厳重にピタリと閉っているのにもかかわらず、ただ一つだけだらしなく開いている扉が目についた。彼はその扉の前に向って駆けだした。
「第4号だナ。三人ともこの中に入っているのだろうか」
彼は扉の蔭から、ソッと中を覗いてみた。なるほど沢山のロケットが収ってある。ロケットはいいけれど、彼はその一隅に、ふと厭なものを発見した。中は小暗いのでよく分らないが、それはどうやら人間らしかった。仰向けに床上に仆れた上、その胸のあたりに短剣がグサッとつき立てられている……。