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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《塔上の奇術師/鉄人Q(とうじょうのきじゅつし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 151,766 字 · 303 頁

青空文庫

いま、これを読むからね。」

小林君はそういって手帳の紙を読みました。すると、中井、北見の二少年が、渋谷区のあやしい家に、とじこめられていることがわかりましたので、すぐにそれをマユミさんやポケット小僧にみせて、相談したうえ、警視庁の中村警部に電話をかけました。

「中村さんですか。ぼく明智探偵事務所の小林です。鉄人Qのすみかがわかりました。ふたりの少年が、そこにとじこめられているのです。ぼく、これから、その家をしらべにいきたいと思いますが、さきにそちらにゆきましょうか。」

「それがいい。じゃあまっているよ。」

ポケット小僧が、小林君の腕をつかんで、おねだりしました。

「小林さん、ぼくも連れてっておくれよ。いいだろう。ね、ね。」

「よしっ、いっしょにきたまえ。それから、きみは、ぼくたちを案内してください。」

と、手帳の紙を持ってきた少年に、呼びかけました。

それから一時間ほどすると、小林君と、ポケット小僧と、案内役の少年は、警視庁の一室で、中村警部と、打ち合わせをしていました。

西洋館にしのびこむ方法を、いろいろと、相談したあとで、中村警部は、

「やっぱり、暗くなってからの方が、つごうがいいだろう。