輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

線上閱讀江戸川 乱歩《塔上の奇術師/鉄人Q(とうじょうのきじゅつし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 151,766 字 · 303 頁

青空文庫

しかし、それならば、のんきに笑っているはずはありません。ではこいつは、あまりのこわさに、気がちがってしまったのでしょうか。

小林君たちが、みいられたように、身動きもできなくなって、立ちすくんでいますと、その大蛇ののどの奥の怪物が、

「ウヘヘヘヘ……。」

と笑いながら、だんだん、こちらへ出てきたではありませんか。

そのときの、なんともいえないこわさを小林君は、一生わすれることができませんでした。

その怪物は、鉄人Qだったのです。大蛇はつくりもので、機械で動くようになっていて、そののどの奥に、鉄人Qがかくれていたのです。そして少年たちを、こわがらせたのです。

鉄人Qは、すっかり大蛇の口から、外に出て、そこに、すっくと、立ちはだかりました。

「ウヘヘヘヘ……、どうだ、おどろいたか。ここは、おれのつくった魔の森だ。まだまだおそろしいものが、どっさりいる。小林とポケット小僧には、うらみがあるからな。もっともっとこわい思いをさせてやるのだ。どうだ、小林、さすがのきみも、おそろしくて、ふるえているじゃないか。」

鉄人Qは、さもおもしろそうに、あざけるのでした。

しかし、小林君も負けてはいません。