輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

線上閱讀海野 十三《大宇宙遠征隊(だいうちゅうえんせいたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,967 字 · 109 頁

青空文庫

しかし、思わず力がはいりすぎて、いやというほど顔を壁にぶっつけたときは、目から火が出たように思った。

とつぜん、彼の耳に、あやしい響がはいった。

「あれは何?」と、考えてみるまでもなかった。それは、扉をへだてて、奥の寝台の上で寝ている辻艇長の例のいびきだった。

「ああ、艇長は、まだ、よくねむっていられる!」

ふだんは、側で聞いていて、かなりうるさいいびきだったが、きょうばかりは、そのいびきが三郎を元気づけた。

「ああ艇長は、どうしていられるのかしら」

三郎は、急に艇長のことが心配になったものだから、仕切りの扉のところへいって、そのうえをどんどんと叩いた。

「艇長、どうしておられますか。異状はありませんか。辻艇長!」

三郎は、大声でどなった。

だが、仕切りの扉の向こうから聞えるものは、あいかわらず、ほらの貝をふきたてるような艇長のいびきだけであった。

「艇長、艇長。重力装置が停まっていますが、そっちには異状ありませんか」

どんどんどん。

三郎は、やけになって、扉を叩いた。すると、

「あっ、ああーっ」

艇長の、のびをする声がきこえた。

ところが、この声は、寝床のうえから聞えず、とんでもないところから聞えたから、三郎は、面くらった。