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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠4(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 264,133 字 · 524 頁
「わしは知らない」
「左様でございますか、なんでも人の話では、良円寺前で斬られたということでございますが、そんなことがあるものでございますか、ねえ、旦那、そりゃ嘘でございますねえ」
続けざまに袂をグイグイと引いてこう言いかけられた時に、竜之助は身ぶるいして、見えない眼でその男の面を見下ろしました。
甲府に徽典館というものがありました。これは士分以上の者、または農商のうちでも相当の身分の者の子弟が学問をするところであります。その晩のこと、この徽典館へ多くの子弟が集まりました。多くは前髪立ちのものばかりであります。
この集まりは別段、今ごろ騒がしい辻斬問題と交渉があるわけではありません。ただ時々こうして集まって、青少年の気焔と談話とが賑わしく、また勇ましく語り合われるものでありました。
今、ここで話題になっていることを聞いても、それがこのごろの天下の形勢や、市井の辻斬の問題とは触れておりません。
彼等の間の話題は、近いうちおたがいに結束して山登りをしようということの相談でありました。その山登りをすべき山は、どこにきめたらよかろうかということにまで相談が進んでいたのであります。