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たいしゅうぶんげいさほう
大衆文芸作法
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《大衆文芸作法(たいしゅうぶんげいさほう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,833 字 · 126 頁
その時、鏘然と太刀音がした。
一人の武士が頭上を狙い、もう一人の武士が胴を眼がけ、同時に葉之助へ切り込んだのを、一髪の間に身を翻えし、一人を例の袈裟掛で斃し、一人の太刀を受け止めたのであった。
受けた時には切っていた。
他流で謂う所の「燕返し」一刀流で云う時は、「金翅鳥王剣座」――そいつで切って棄てたのであった。
金翅鳥片羽九万八千里、海上に出でて龍を食う――その大気魄に則って、命名した所の「五点之次第」で更に詳しく述べる時は、敵の刀を宙へ刎ね、自刀セメルの位置を以て、敵の真胴を輪切るのであった。敵を斃すこと三人であった――。
町人は葉之助を突き飛ばそうとした。が、葉之助は頸首を捉えて、ギューッと地面へ押し付けた。
突然武士が刀を抜いた。ヒョイと葉之助は後へ退った。刀は町人の首を切った。ヒーッと町人が悲鳴を上げた。
「しまった?」と武士は刀を引いた。
これは、国枝史郎君の「八ヶ嶽の魔神」の中の斬り合いの一節である。
次の簡単な一行は、大佛次郎君の「鞍馬天狗」からの抜萃である――。
近藤勇は虎徹、中原富三郎は助広、刀も刀、斬り手も斬り手、じっと相青眼に構えて睨合った。