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あずさがわのじょうりゅう

山岳紀行文集 日本アルプス

小島 烏水

線上閱讀小島 烏水《山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 138,795 字 · 274 頁

青空文庫

四阿山(二千三百五十七米突)十月二十日  阿蘇山(一千五百八十三米突) 十一月廿五日

この標高は槍ヶ岳と白馬岳とを除いて、従来の地理書に従ったのであるから、当にならないものである。

で、北から中央、それから南と及ぼして雪の遅速が解る。そうして多くは、その前年または前々年と比べても、同一山において、十日内外の遅速があるのに過ぎないというのであるから、先ず大概の見当はつくであろう。

富士山の如きは、十月より四月頃までは不断の降雪があるが、一昨々年は五月十二日に五合目以上に降雪あり、一昨年は五月二十六日には山巓に降雪があり(信州浅間山にも同年五月二十四日九合目以上に約四、五寸の降雪があった)、六月十日に三合目以上に降雪があり、七月十七日午後二時頃から八合目に降雪があり、一昨年は、八月十六、七日に降雪があったほどで、甲斐、信濃、飛騨、越中、越後辺の日本アルプス帯にも、ただ報告がないというだけで、矢張り同じような降雪があったろうと思われるから、要するに日本の高山は、一年中、量の多少はあっても、降雪は絶えずあるものと信じていて、差支はなかろう。随って厳格に言えば、初雪という語は意義を成さないのである。