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あずさがわのじょうりゅう

山岳紀行文集 日本アルプス

小島 烏水

線上閱讀小島 烏水《山岳紀行文集 日本アルプス(あずさがわのじょうりゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 138,795 字 · 274 頁

青空文庫

ヒマラヤ型や、アルプス式の山のように、地球の皮の凝固した皺から成り立ったものは、土地が屈曲したり、転倒したりすることが絶えない限りは、到るところに、大小高低の差別こそあれ散見することが出来るが、火山ばかりは、今日限定せられているところの火山線の、通過する筋道でなければ、先ず噴出しないのである、日本が火山国と言っても、火山が排列しているところはやはり決まっている、畿内や山陽道や四国(或部分を除けば)などは、火山岩の噴出はあっても、火山として目すべきものは、いくらもない、そこで日本の火山線の最も大なるものは言うまでもない富士帯で、富士帯の大幹とも根柢ともいうべき富士山は、南に伊豆函根の諸山を放って海に入っているが、北は茅ヶ岳、金ヶ岳、八ヶ岳と蜒ねって、その間に千曲川の断層を挟んで、日本南アルプスの白峰山脈、または甲斐駒山脈と並行している、この大火山線、純粋なる水成岩の大山脈(白峰山脈)と両々対峙しているところは、日本山岳景でも、他に比類のないほど、水火両岩の区別が鮮明に、かつ両岩の特相が著しく対照されているところで、赤石白峰山脈は、日本北アルプスや、またはその山麓のように、火山灰などで被覆されたりしていないから、地層も比較的分明で、地質年代の考定に必要な、化石の発見なども、比較的