輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《新・平家物語(しん・へいけものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 123,012 字 · 245 頁

青空文庫

あくる日、頭の大臣をはじめ、院中の公卿は、上皇に迫って、劾奏した。

『野人、礼をしらず、剣を帯して、殿に昇り、なお、甲胄の兵を、院庭に忍ばせておくなど、言語道断であります。よろしく、典刑を正し、厳科に処すべきものでしょう』

上皇は、驚かれた。すぐ、忠盛を召して、

『いかなる答えやある』

と、詰問された。

忠盛は、伏答した。そして、先夜の佩刀を取りよせ、抜いて、上皇のお目にかけた。それは、銀泥を塗った竹光であったのである。

郎党たちの心のほどは、武者の家の掟と、武者仕えの者の心底をおくみとりくだされば、これも、おわかり給わる儀かと思います。――と忠盛の答弁は、すずやかだった。

上皇は、公卿たちを、失望させた。かえって、伊勢は心の深い者ぞ――と仰っしゃったりした。

公卿たちは、おさまらない。忠盛へたいする上皇の御信頼は、一歩も二歩も、逆に度を加えてゆく。座視できない危惧である。

なお、かれらは、後に、こうも知った。

『節会の夜の密計を、忠盛へ、前にもらした者は、権大夫時信であったというぞ。まずもって時信を追え』

時信への圧迫も始まった。しかしかれの不遇は、このときからのものではない。