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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 190,406 字 · 381 頁
大略六千余人
葛山信貞、その他各隊
五……駿河勢本軍
兵数約五千余
柴田権六は、それに云い足して、註釈を加えた。以上の数字に見えるほかに、敵の潜行的な小部隊が何ほどあるか、その点は不明である。
また、先年来、頑強にもちこたえて来た今川方の大高城が、この際、俄然重要な存在となって来た。何しろ大高は、御領土内へ蚕蝕して来た飛び地にあるので、その地の利がものいうとなると、味方の防禦線は、絶えず背後や側面を脅かされないわけにはゆかない。
「…………」
「…………」
信長をはじめすべての者は、権六勝家のことばが聞えている間も、彼が黙って書状を巻いて信長の前へ納めて後も、深沈とただ白い燭を見まもっていた。
飽くまで戦う!
という方針は決しているのだ。もう評議の余地はないのである。だが、こう手をつかねてなすこともなくいることが一同は苦痛だった。
鷲津、丸根、善照寺などといっても、それは遠い国境ではない。馬腹へ一鞭すればすぐ届くところなのだ。四万と聞える今川勢の潮のような大軍が、もう眼に見えるここちがする。耳に聞えるここちがする。
「雄々しい、御決心もさることながら、玉砕をとるのみが、武門とも思われませぬ。