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いちかわくめはち
新編 近代美人伝 (下)
長谷川 時雨
線上閱讀長谷川 時雨《新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 138,172 字 · 277 頁
今は、美妙が接する女は、自分ばかりでないのを知って悲しかった。
――あたしはこんなことを仕に来たのではない。
そんなふうに、冷たく自分を叱ることもある。
――こんなことで、一葉に負けない小説が書けるか――
悦びといまいましさと、切なさが、幻燈の花輪車のように、赤く黄色く青く、くるくると廻る――そんな時に、国許へ帰れと呼びかえされた。
「お父さんが、あんなに、お前の、書いたり読んだりするのを嫌がって、厳しくなさったのを、学校を勉強するからと出してあげたのだ。」
それがまあ、とんでもない女になって――と、可愛がった祖母までが怒っているという。
七面鳥とは、派手に美しい錦子の洋服姿であり、昨日の優美な娘風と、一夜に変ったスタイルを、書生たちは言現したのであろうが、錦子は、たしかにその頃から、沈んだり、はしゃいだりすることが多くなった。
「あたし、郷里へ帰らなきゃならないのよ。だけど、いいわ。あっちにいて、思いっきり勉強するの、好いもの書くわ。」
そう言って泣かれた友達は、それも好いかも知れないと慰めて、
「なにしろ、あんまりあなた、美妙斎が好きすぎるもの。『いらつ女』