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いちかわくめはち

新編 近代美人伝 (下)

長谷川 時雨

線上閱讀長谷川 時雨《新編 近代美人伝 (下)(いちかわくめはち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 138,172 字 · 277 頁

青空文庫

本願寺重職の人々が、それぞれ控えていまして、その人々の意見もあり、籌子夫人お一方のお考えどおりには、捗行かぬ煩らわしい関係になっているのでした、ともある。

その一節を引くと、

二十の春を迎え給いし姫君、まして、世の人々が讃美の思いを集めています武子姫の御縁談につきまして、本願寺の人々が、今は真剣に考慮するようになりました。

「たあさまは、二十にお成りあそばしたのだから」

「しかし、それについて、御法主は何とも仰せがないから、まことに困る。」

「我れ我れから伺ってみようではないか」

と、室内部長とか、執行部長とか、本願寺内閣の要職にある人々が、鏡如様(光瑞師)の御意見を、伺い出ますと、

「お前たちが選考して好しい。己には今、これという心当りがない」と、一任するという意味でした。(註『九条武子夫人』、一四九頁)

それよりさきに、若き新門様光瑞師は、外国にいたときに、愛妹武子さんの将来を托す人をたった一人選みだしたのだった。よき伴侶と見きわめ、妹を貰ってくれといったのだというふうに、わたしはきいている。私は一連枝にすぎないからと、先方は一応辞退されたのを、人物を見込んで言いだした人は、地位などで選みはしなかったのだから、二人だけの約束は結ばれた。